花束になりたい
第二話
大友くんの突然の提案に、
「そんなこと出来ないっ」
と、私は言ったけれど、
「大丈夫!サポートするから!」
と、大友くんは笑う。
「サポート?サポートって?」
「サポートだよ。協力する」
「……それって、生徒会の力を使って不正に優勝するとか、そういうことですか?」
真剣に尋ねたのに、大友くんは噴き出して笑う。
「そんな権限ないよ!ってか、全校生徒の投票で決まる優勝者を、生徒会の力で操作なんて出来ないし」
「だったら、もう無理じゃないですか。優勝なんて夢の夢ですよ。夢見るほうがおこがましいくらいの、遠い夢です」
「……なんで?」
「えっ?」
大友くんから笑顔が消える。
「なんで優勝出来ないって思うの?」
「だって……、私は人より大きい体型だし……」
「大きい体型だと優勝出来ないの?」
大友くんの問いかけにカッと顔が熱くなるのがわかる。