知人の紹介で
「これ、心臓が大変なことになるね」
「私も……心臓が壊れそうなくらいバクバク鳴ってる。でも、すごく嬉しい」
「僕も。嬉しくてたまらない。もっと衣月さんが好きになった」
「私も、志信くんがより好きだって感じた」
「恋人がこれをする理由がよくわかるね」
「うん。でも、ものすごく恥ずかしいね」
「少しずつ慣らしていこう? 今の僕らはこれで精一杯だけど、少しずつ時間とか回数とか増やしていってみよう」
「そうだね。そうする」
この日は三秒の口づけを一度だけするので二人とも精一杯だった。それでもそれがとても快いものだと知れば、自然とまたしてみたいという気持ちにもなっていて、二人はお家デートのたびに、二人の口づけをアップデートしていった。
とはいっても、月に一度、どちらかの家でゆったりとした時間を過ごし、最後に触れ合わせるだけの口づけをするだけ。それでも毎月それを続けていれば、二人の距離はぐっと近くなった。
志信への想いもどんどん増していった。想いが増せば、会えない日の淋しさはさらに強くなった。衣月はまたもや物足りない気持ちに苛まれている。
だが、それは衣月だけでもないらしい。十二回目のお家デートで志信のほうからそれを打ち明けてくれた。
「私も……心臓が壊れそうなくらいバクバク鳴ってる。でも、すごく嬉しい」
「僕も。嬉しくてたまらない。もっと衣月さんが好きになった」
「私も、志信くんがより好きだって感じた」
「恋人がこれをする理由がよくわかるね」
「うん。でも、ものすごく恥ずかしいね」
「少しずつ慣らしていこう? 今の僕らはこれで精一杯だけど、少しずつ時間とか回数とか増やしていってみよう」
「そうだね。そうする」
この日は三秒の口づけを一度だけするので二人とも精一杯だった。それでもそれがとても快いものだと知れば、自然とまたしてみたいという気持ちにもなっていて、二人はお家デートのたびに、二人の口づけをアップデートしていった。
とはいっても、月に一度、どちらかの家でゆったりとした時間を過ごし、最後に触れ合わせるだけの口づけをするだけ。それでも毎月それを続けていれば、二人の距離はぐっと近くなった。
志信への想いもどんどん増していった。想いが増せば、会えない日の淋しさはさらに強くなった。衣月はまたもや物足りない気持ちに苛まれている。
だが、それは衣月だけでもないらしい。十二回目のお家デートで志信のほうからそれを打ち明けてくれた。