全部全部、こんなはずじゃなかったのに。
私が目覚めたのは家の布団の上。

重い瞼を開けると両親が泣いていた。

「なんであんなところで…あんなところ
で知らない子と遊んでたの!!」

母が泣きながら怒っていた。

幼い私には正直理解できなかった。

知らない子じゃないし…。
池で遊ぶの楽しかったし…。

次の日からあの男の子は来なくなった。
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