全部全部、こんなはずじゃなかったのに。
そして、蓮が転校してくる前のような毎日を過ごした。

でも蓮の優しさを知ってしまったから。
毎日なんだか味気なかった。

蓮はきっと私が避けていることを気づいてるんだろうな。

でも、察してくれたのか話しかけてくる回数は少なくなった。

蓮と話さなくなったのは寂しかった。

テスト中、窓の外を眺めていると突然あの頃の記憶が蘇った。
そういえば前言われたな…。

「美波ちゃんは分かりやすいんだよー
だってすぐ顔に出る、こんなふうに!」
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