この光が消えても~雪とイルミネーション物語
そして今日*✲゚*。⋆
今日は2026年のクリスマス。
あの日から10年。
変わらず綺麗にイルミネーションは輝いてくれていたから、スマホで写真を撮り、風邪をひいて寝込んでいる同棲中の彼に送った。
すぐに返事がくる。
「一緒にイルミネーションに入って手を繋ぎたかった」
「ダメです。仕事休んだでしょ? 治ったら行こうね」
「クリスマスじゃない時でも、あの仲良くなれる話のやつ、効き目あるかな?」
「大丈夫だよ! 考えた本人が言うんだから大丈夫! まだ昔のやつも有効だし」
「はぁ……。とりあえず寝るわ」
「寝て治して! おやすみ」
「おやすみ。高校生の時を思い出して寝ます」
今は彼が、当時私がつくった話を一番信じていた。
数分後、またLINEが来た。
あの日から10年。
変わらず綺麗にイルミネーションは輝いてくれていたから、スマホで写真を撮り、風邪をひいて寝込んでいる同棲中の彼に送った。
すぐに返事がくる。
「一緒にイルミネーションに入って手を繋ぎたかった」
「ダメです。仕事休んだでしょ? 治ったら行こうね」
「クリスマスじゃない時でも、あの仲良くなれる話のやつ、効き目あるかな?」
「大丈夫だよ! 考えた本人が言うんだから大丈夫! まだ昔のやつも有効だし」
「はぁ……。とりあえず寝るわ」
「寝て治して! おやすみ」
「おやすみ。高校生の時を思い出して寝ます」
今は彼が、当時私がつくった話を一番信じていた。
数分後、またLINEが来た。