思春期の青へ
独りぼっちの私へ
宿泊研修を終え、杏菜ちゃんがグループに加わった。
移動教室もトイレに行くときも下校するときも一緒。
その度に違和感があった。
私が"寄っていっている"感じで、2人は私がいなくても普通にしているように見える。
授業が終わるごとに美海ちゃんが杏菜ちゃんの席に移動して、そのまま話し始めている。
私の方が美海ちゃんと席が近いのに。
昨日授業で2人組を作ることになった時なんて、美海ちゃんは真っ先に杏菜ちゃんの元へ向かった。
その時には杏菜ちゃんは他の子と2人組になっていたみたいだけど。
困ってキョロキョロしている美海ちゃんに話しかけると「あ、よかった。綾乃ちゃんがいた」と言って安堵の笑みを浮かべた。
それとは対照的に私の心は凍てついた。
まるで私の存在なんて頭から抜け落ちていたかのように聞こえたからだ。
私は最初から美海ちゃんと組もうと思っていたのに、美海ちゃんはそうではなかった。
それが悲しい。
小学生の頃「クラスで一番仲がいい子」を題材に作文を書かされたことがある。
そのときはまゆかがいたから困ることはなかったが、今それをやられたら私は確実に詰む。
私が1番だと思っている子の1番は、私ではないから。
無謀な片思いしているみたいだ。
誰が誰を1番に選んでもいいのに、つい私を選んでと言いたくなる。
移動教室もトイレに行くときも下校するときも一緒。
その度に違和感があった。
私が"寄っていっている"感じで、2人は私がいなくても普通にしているように見える。
授業が終わるごとに美海ちゃんが杏菜ちゃんの席に移動して、そのまま話し始めている。
私の方が美海ちゃんと席が近いのに。
昨日授業で2人組を作ることになった時なんて、美海ちゃんは真っ先に杏菜ちゃんの元へ向かった。
その時には杏菜ちゃんは他の子と2人組になっていたみたいだけど。
困ってキョロキョロしている美海ちゃんに話しかけると「あ、よかった。綾乃ちゃんがいた」と言って安堵の笑みを浮かべた。
それとは対照的に私の心は凍てついた。
まるで私の存在なんて頭から抜け落ちていたかのように聞こえたからだ。
私は最初から美海ちゃんと組もうと思っていたのに、美海ちゃんはそうではなかった。
それが悲しい。
小学生の頃「クラスで一番仲がいい子」を題材に作文を書かされたことがある。
そのときはまゆかがいたから困ることはなかったが、今それをやられたら私は確実に詰む。
私が1番だと思っている子の1番は、私ではないから。
無謀な片思いしているみたいだ。
誰が誰を1番に選んでもいいのに、つい私を選んでと言いたくなる。