思春期の青へ
少し気にしている様子だったけど、実際話しかけてこないのなら意味なんてない。


(本当に、私はいてもいなくてもいい存在だったんだ。・・・・・なら、私達が一緒にいた意味ってあったのかな?)







それからさらに数週間経って、無事に私は、美海ちゃん達とは別のグループに入った。

土日に遊んだりするような感じじゃないけど、独りぼっちではなくなったのでよかった。

その子たちとはたまたま美術の班が同じになって、その流れで一緒に行動するとこになった。

ちょっと言い方がキツかったりするけど、オドオドしていて言い方に気をつけないといけないよりかは楽だ。

そんなある日、私は久々にまゆかに会った。

まゆかとは小学校の時よりも会う頻度が明らかに低くなってきている。

クラスが結構離れているせいでもあるが、まゆかには新しい友達ができて、私が遠慮していたからでもある。


「綾乃!久しぶりだねー」
「クラス違うから話す機会とかなかなかないからね」


これも間違ってないし、と心の中で言い訳する。

後ろめたくて、まゆかの目を真っ直ぐみることが出来ない。

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