雲のように遠いあなたは。
「…そんな人がサッカー部のエースなの?」


「一応ねー!」


急に聞こえた声に私達はびっくりして後ろを振り返る。


「えっと…誰?」


二葉がそう言うと、その人は急いでいたのか「また、教室で話そっ!」とだけ言い残して走って言ってしまった。


「教室ってことは、同じクラスなのかな」


「紬も知らない人なの?」


「うん、今初めて見た!」
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