雲のように遠いあなたは。

┈┈┈┈┈┈┈

「そんじゃ、係決めしよーかー」

今日も、佳奈先生は緩いな〜…。


「じゃ、クラス委員長は紬と三好でいい?」



…ん?今なんて言った?


「いやいや、全然良くないしっ!!佳奈先生なんでっ…!!」


私が文句を言うと佳奈先生は、よろしくね!なんて言って勝手に決まってしまった。


ってか、なんで私と三好くんな訳!?


三好くん…少し苦手なんだよなぁ…。


「決まっちゃったねー…紬ちゃん、よろしくね〜。」


三好くんの絶望した顔。


三好くんだって、文句言えばよかったのに。


ってか、なんでよりによって私たちなの!?


私の右横では二葉が残念だったねーと言いながら笑っている。


まったく!二葉ったら!!



1時間目の係決めが終わったあと、私は佳奈先生の所に走って行った。


「佳奈先生!なんで私と三好くんなの!?」


そう言うと先生は、こっちを向いて「だって、紬が委員長だったら私としてもやりやすいしさ〜…」と言った後に、三好は適当と後付けをする。


ほんとに適当なんだから!


でも、1番の被害者は理由も適当な三好くんだ。


「そうですか…まぁ、頑張ります…。」


そう言うと、佳奈先生は「そう言ってくれると思った」と二カーッと笑う。


この笑顔、憎めないんだよなぁ。
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