雲のように遠いあなたは。
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「そんじゃ、係決めしよーかー」
今日も、佳奈先生は緩いな〜…。
「じゃ、クラス委員長は紬と三好でいい?」
…ん?今なんて言った?
「いやいや、全然良くないしっ!!佳奈先生なんでっ…!!」
私が文句を言うと佳奈先生は、よろしくね!なんて言って勝手に決まってしまった。
ってか、なんで私と三好くんな訳!?
三好くん…少し苦手なんだよなぁ…。
「決まっちゃったねー…紬ちゃん、よろしくね〜。」
三好くんの絶望した顔。
三好くんだって、文句言えばよかったのに。
ってか、なんでよりによって私たちなの!?
私の右横では二葉が残念だったねーと言いながら笑っている。
まったく!二葉ったら!!
1時間目の係決めが終わったあと、私は佳奈先生の所に走って行った。
「佳奈先生!なんで私と三好くんなの!?」
そう言うと先生は、こっちを向いて「だって、紬が委員長だったら私としてもやりやすいしさ〜…」と言った後に、三好は適当と後付けをする。
ほんとに適当なんだから!
でも、1番の被害者は理由も適当な三好くんだ。
「そうですか…まぁ、頑張ります…。」
そう言うと、佳奈先生は「そう言ってくれると思った」と二カーッと笑う。
この笑顔、憎めないんだよなぁ。