雲のように遠いあなたは。
「私、西くんを初めて見た時の印象と変わったかも。」


最初の自己紹介の時は、私と違って緊張もせずに寝てて。


でも、サッカーをしている時の西くんの顔は、どの生徒よりも真剣な表情をしてて。


「それ、褒め言葉?」


西くんはこっちを見ながら、笑っていた。


「ん、そうだよ」
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