雲のように遠いあなたは。
そう思って、一人で会議室に向かうことにした。
「瀬田さんっ!」
背後から誰かが私を呼ぶ声がして振り向くと、そこにいたのは西くんだった。
「あれ、どうしたの?ってか、三好くん知らない?」
「それが、さっき早退したんだよね」
「あ、そうだったんだ。」
じゃあ、今日の集まりは私一人で出なくちゃなんだ。
しゅん…としてる私に、西くんは
「代わりに俺が出るから」
と、言ってくれて一安心した。