雲のように遠いあなたは。

「俺寝てるけどね、頭いいんだよ?」

そう言いながら、西くんが手に持っていた今日使う体育祭の資料を私の頭にポンっと優しく叩く。


なんか、意地悪されてる?


でも、そう思わせないくらい西くんはふにゃんと笑う。


会議室に着くと、スムーズに話は進んでいった。


やっぱり昨日と同じくらいの30分で話は終わった。


「俺らの体育祭の旗、どんなのにしよっか」
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