雲のように遠いあなたは。
荷物を置いていた教室に、西くんと戻ろうとしていた時。

今日の話し合いで、先生から言われていた「応援の旗」の話をさっそく西くんは考えてくれていた。


「各クラス、3つ作んないといけないんだっけ?」


「そうそう。俺ひとつ作るよ。」


…優しいっ!!


昨日も思ったけど、西くんは優しい人。


みんながめんどくさいと思うことを、率先してやる西くんは、部活だってあるのに…。


「じゃあ、私も作ろうかな…。あと1つ、どうしよっか…。」
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