雲のように遠いあなたは。

「できた〜!!」


3人の声が重なる。


やっと、終わった…。


長かった…。


体育祭まで、あと2週間。


「2人は、なんの競技でるんだっけ。自分のしか覚えてなくて…」


「俺は、100m走。ちなみに、三好もだよ。紬は何すんの?」


紬呼び。


これも、もう慣れた。


旗を作り始めて2日目くらいだったかな。


苗字じゃ堅苦しいから、名前で呼び合おうって西くんに言われた。


「そうなんだー!私今年は、借り物競争に出ることになっちゃったんだよねー…」
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