雲のように遠いあなたは。
「んもぉ、急にどーしたの?びっくりしたんだからねー?」
きっといつもみたいに私にイタズラしてるだけなんだと思って、笑いながら三好くんの顔を覗く。
ほら、いつもみたいにイタズラな顔。
…でも、今日はなんだか無理やり笑ってる?
あの時、グラウンドを一緒に見ながら「サッカーが嫌い」と言った時みたいな…
そんな表情。
「…まーた、サッカーが嫌いとかいうの?」
「…ちげーよ、ただ…ただ…」
「…ただ?」
三好くんは、無理やりも笑ってられなくなったのか顔を俯いて話し出した。