授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜

第11話




新しい生活




 店の鐘がカランカランと鳴り、お客さんの来店を知らせた。


「いらっしゃいませ〜」

「あ、滝脇さん。こんにちは」

「西野さん。こんにちは〜! 今、食パン焼き上がりましたよー」


 私がベリが丘を離れてこの街に来て三ヶ月が経った。

 私は、優しい倉橋家でお世話になりながら【家族のパン屋 いおり】で接客をさせてもらっていて最近だと常連さんとも仲良くなった。


「まぁ、ありがとう……体調は大丈夫?」

「はい。今日は午後から検診なんです」


 体調は悪阻に比べたらいいけれど、お腹の張りとか背中の痛みがあったりするけど座れば治るので問題はないしほとんどが常連さんだから椅子に座っていても気にする人はいない。



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