授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜



「そうなのね、気をつけていってらっしゃいね」

「ありがとうございます。……こちら商品になります」

「ありがとう、また来るわね」


 お見送りをすると、愛結さんに声を掛けられる。


「史菜ちゃん、そろそろ病院送るよ。お客さんも少なくなってきたし」

「ありがとうございます、愛結さん。カバン持ってきます」

「うん、ゆっくり支度しておいで」


 私は住居スペースの家に入ると、貸していただいている自分の部屋に入り健診用のワンピースに着替えて昨日準備しておいたカバンを持って玄関へ向かった。


「すみません、お待たせしました」

「いいのよー! まだ検診まで時間あるしね。じゃあ出発するね」


 愛結さんの運転でクリニックに十分ほどで到着した。


「ありがとうございました、愛結さん」

「帰りはお友達とお茶するんだった?」

「はい、そうです」

「気をつけてね、お店のことは気にしないでいいからゆっくりしておいで。帰る時は連絡して、タイミングが合えば迎えに行くから」 


 再度お礼を言って「行ってきます」と言って車から降りた。
 


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