授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜



 それから飲み物がきてのんびりとお話していると桜木さんが戻ってきた。


「ただいまー……あ、たんぽぽラテ? それ美味しいよね!」

「うん。私はソイラテだけどね」

「へぇ、じゃあ私もそれにしよーっと……鏑木(かぶらぎ)さん! 私もソイたんぽぽラテにしていい?」


 鏑木さんは助産師さんでもあり栄養士さんでもあるスーパーな人だ。メニューも全て作っているらしい。


「……滝脇さん、マッサージの準備が出来たから部屋に行きましょう」

「あ、はい。行きます……よいしょっと」


 私はマッサージしてくださる四十代くらいの女性について個室に向かった。

 この人は、マキさんという方で助産師の他にマタニティケア鍼灸師の資格も持っていてほとんどのマッサージやリラクゼーションを担当していて素敵な女性だ。

 まず、施術前に必ず赤ちゃんの心音チェックをされてまた、お腹を触診に赤ちゃんの胎勢や、子宮の硬さ、お腹の張り感のチェックをされてお腹の状態を見られてから特別なクッションを用いて横向きになった。



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