授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜
「辛いとこない? 大丈夫?」
「はい。大丈夫です」
「じゃあ、初めて行くわね。なにかあれば手を挙げて」
マキさんはアロマオイルで全身のマッサージをはじめた。
全身の緊張を解き放ち、むくみやすい脚やこりやすい背中・肩首のコリをしっかりほぐし、むくみを解消へと導くらしい。
何かあれば、と言われるがいつもながら気持ちよくて自分でセルフマッサージするとは大違いで毎度寝てしまうのだけど……今日も同じく眠ってしまった。
終わると、脚は浮腫んでいたのにとてもスッキリしていたし肩や首も凝ったりしていたけどスッキリしていた。まるで別人に生まれ変わったように体が軽くなっていた。
「ゆっくり起き上がってね、お疲れ様」
「ありがとうございます……とても気持ちよかったです。別の体みたいで凄かったです」
「あはは、それは良かったよー……それじゃあ、カフェスペース行こう」
マキさんと一緒に私はカフェスペースに戻ると「お帰りー」と桜木さんが飲み物を飲んで待っていた。
それに二人しかいなかったけど、ママさんや私たちと同じ妊婦さんが数人いらっしゃっていた。
ママさんから陣痛の話を聞けば聞くほど痛みに怖くなるが産んだ後の方もすっごく大変で桜花が本当癒しなのだと言っていて少しだけ安心した。
でも、育児の話を聞くたびに「旦那はね〜」などの旦那様やパパの話を聞くからとても寂しくなる。私はずっと一人で育てて行くんだなぁと現実を感じさせられる。