授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜



「――そういえば、さっきね! かっこいい男性がいたのよ!」

「えー? こんな田舎に? っていうか、あなたのイケメン談は個性的だからなぁ」

「いや! あれはガチのイケメン! 都会の男って感じでさぁ」


 都会の男……?イケメン?少し侑埜さんが思い出される。

 だけど、まさかこんな場所まで来るわけないよなと思って忘れようとした。



「ねぇ、ねぇ。滝脇さん、話が変わるんだけどこの前あなたを訪ねてきた男性がいたの。長身で紺のスーツを着ててね、ショートヘアだったかしら……名前はね、たしかーあ、名刺貰ったんだけど」


 鏑木さんは名刺を持って来て「この方なんだけど知ってる? でも、すごく大企業の社長さんでね」と言いながら私に渡した。



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