授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜



 もしかして寝てるかもしれない、そう思ったのにリビングは真っ暗で彼女の部屋も真っ暗だった。

 だから電気を点けたのだが、何もなかった。本当に何も……

 だけどテーブルに一枚、置き手紙があることに気づいてそれに触れようとした時……インターフォンが鳴った。

 誰だ、と思いモニターを見ると実家にいるはずの母と執事である梅田さんがいた。だけどなぜ、今母と梅田さんがいるのかわからない。

 会うのを断わろうとしたが、なぜか会わないといけないと思い部屋まで来るセキュリティドアを解除した。

 すると数分で彼らは部屋までやって来て迎えいれた。リビングへと上げて一応お茶を出す。

 彼らに構っている場合ではない、早く彼女を探しに行かないと……妊娠すると精神が不安定になるって聞いたことがある。もし変な気でも起こしてたら、と思ったら一刻も早く探さなくては。


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