授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜



「話してくれてありがとう。私は、史菜ちゃんじゃないし想像もできない世界だから簡単に頑張ったんだねとか安易には言えない」

「……はい」

「話を聞いて、私は、私はね、ちゃんと話し合った方がいいと思う。今まで、ちゃんと自分の気持ちを話したことないんじゃない? 身分とか釣り合いとか関係ない。華族とか没落したとかよくわからないけど……ただの“滝脇史菜”として向き合わないと」

「確かに、そうですね……そう、ですよね」

「うん。多分、旦那も話が終わった頃だと思うから一緒に居間に行こう」


 そう言われて部屋を出る前に飲み物とビスコッティを食べてから居間に向かった。



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