授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜
封筒からは【婚姻届】が出て来てお互い記入済み。提出する予定だったものだった。
違うのは彼の証人欄には彼のお母様の名前が書かれていて、そしてもう一人の欄には私の父の名前が書いてあることだ。
「お父さんに会いに行ってくれたんですね」
「あぁ、反対されたが最後には許してくれたよ」
そうなんだ……お父さんも、許してくれたんだ。
「……提出、一緒に行ってくれる?」
「はい……ふふっ、やばい奴同士、末長くよろしくお願いします。侑埜さん」
最初のプロポーズの時は緊張感と罪悪感があったけど、今は違う。
なんだか、すごい幸せで……笑えて来てしまった。
その後、冷めた飲み物を飲み干すとどこから現れたのかレンタカー借りて来たらしい彼の幼なじみの畔さんの運転でこの近くの役場に婚姻届を提出しに行って無事夫婦となったけど……
私たちの行動力に、倉橋家の人や近所の人は驚いていたのはいうまでもない。