授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜



「侑埜さんが覚える……?」


 え、このマッサージを?どういうこと!?

 頭の中が大パニックになっていると、マキさんは侑埜さんを連れてきて「簡単なものだけだからさー」と言って座らせていた。


「じゃあ、まずはここからね――」


 マキさんは素人でも出来る初級のマッサージをひとつひとつ伝授していて教え方がとても上手だし、侑埜さんもセンスがあるのかすごく気持ちがいい。
 

「だ、大丈夫? 痛くない?」

「うん。気持ちいい」

「よ、良かった……」


 不安そうな表情に不安そうな声で問いかける侑埜さんはとても新鮮だ。いつも余裕のある彼とは全くの別人だった。


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