授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜



 その後、マッサージのあとは広間でいつものようにおしゃべりタイムだ。

「でも、いいなぁ〜ベリが丘とか一回でいいから住みたい!」

「ね! それにしても、史ちゃんがベリが丘出身で結婚相手はあのノースエリア住まいだなんて羨ましいなぁ」


 桜木さんも鏑木さんもテレビで見たことがあるみたいで、『私たちには異世界だよね』と口揃えて言った。


「まぁ、東京だし私たちには無理だよね。田舎生まれ田舎育ちだし、なんだか疲れそう」

「分かる。だって、名古屋行くだけでも私疲れちゃうもん。人多いし、歩くの早いし」

「確かに」


 まぁ、確かにそうかも。私もこっちに着いた時、疲れたもん……



「だけど、やっぱり寂しい。落ち着いたら電話しよ! あ、テレビ電話とか出来たら!」

「もちろん! 落ち着いたら連絡するよ」


 そんな話をしていればあっという間に時間は過ぎて行ってもう倉橋家に戻らないといけない時間になってしまった。

 皆と別れの挨拶をすると、私はたちは倉橋家へと帰った。



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