授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜




 侑埜さんは、オイルを手に取りまず妊娠線の予防マッサージから始めた。

 今までは夜は自分でするか彩愛さんにやってもらっていたからドキドキしているとお腹を時計回りに下から上へ塗り優しく撫でてくれた。


「次はマッサージね……じゃあ、片方の膝を軽く曲げて座ってくれる?」

「うん」


 これはやってもらったことあるからイメージできる。

 右足を曲げると侑埜さんは私の足先を両膝の間に挟んだ。

 ふくらはぎの側面に手を沿わせてブルブルと振動させてからふくらはぎの中央のラインに沿って下から上へ、上から下にやさしくさするようにマッサージをすると軽く叩いたりスライドさせたりしてマッサージをしてもらった。



「どう? 気持ちいい?」

「はい。とても気持ちいいです……心地よくて眠くなりそうです」



 ほとんど一日座っていたから足が浮腫んでたし、本当に気持ちいい。

 なにより、侑埜さんにマッサージしてもらうなんて贅沢で夢のような時間だった。

 本当に彼の奥さんになったんだと実感した。







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