授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜
第16話
お誘い
ベリが丘タウンに戻って来て一週間。
私は絃寧とお話をしながら毎日を過ごしている。
「……花壇、パワーアップしてない?」
「そうよね。そう思うよね?」
今日は、テラスに出て中庭を見ながらたんぽぽラテを飲んでいる。
ここは前はなかったけど、侑埜さんが外で一緒にお茶したいし子どもが生まれてもゆっくり遊べると思うからとタイルが敷き詰めてテラスにしたらしい。
それに合わせてテーブルと椅子がある。今は私のためかソファがあるけど、ソファがあっても余裕のある広さだ。
それに、中庭はイギリスのイングリッシュガーデン風で庭の奥から背の高い木や植物を置いて立体感が出るように作られている。主な植物は、バラやラベンダー、クローバーなどでとても綺麗に植えられていた。
「同じ庭なのに旦那様が違うだけでこんな素敵な場所になるのね」
「本当にね、史菜の令嬢時代の滝脇家はなんか……センスなかった」
「はっきり言うのね、まぁ、確かに正解だけど」