授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜
「スイートルームを予約した」
「え?」
「ホテルからよく花火が見えるんだ。花火のためのプランを毎年やっていてね、そのプランを予約した……ちなみに職権濫用はしていない。しっかりと、予約をした。一年前に」
い、一年!?そんな前から……?
「でも、身内なのにいいんですか? 予約がなかなか取れないって聞きましたけど」
「うん。予約はすでに埋まってる。けど、予約の入っているのは大体は政治家や芸能人で自分のステータスのために予約しているようなものだ。予約はしても、うちには泊まらない客だから大丈夫だよ」
「え、そうなんですか……でも、それじゃあほとんど空室ってことでは?」
「……って、こんな話をしたいわけじゃなく。一緒に過ごしてくれる? 病院からも近いし、何かあればすぐに行ける距離だ。どうかな?」
とっても行きたい!
ベリが丘の花火大会って全国の花火師さんが参加しているらしく迫力がすごいらしい。
それに会場のチケットがある席は、食事付きのVIP席やさまざまなプランのあるプレミアム席は金額も高いが倍率も高いと有名だ。
ベリが丘自体には格式が高くて来るの自体が緊張するけど、花火大会は警備はガッチリだけどウェルカムな感じなので今年もたくさんの人が訪れるんだろうな。
「行きたいです。ホテルも楽しみです」
「良かった。じゃあ、準備をしておくよ」
それから花火大会の話をしながら家に戻った。
帰宅すると噂した通り、義両親からベビーベッドやベビーカー、おもちゃが数個届いて両親からは肌着や紙オムツが箱で送られて来ていた。