授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜
第5章
第17話
親子の再会
季節は梅雨が終わり暑さも本番になっていき夏になって七月中旬。
私のお腹も順調に大きくなっていて妊娠十ヶ月を迎えていた。
「よっこいしょ……っと」
旅行カバンには病院から言われた入院グッズと数日分の服や下着を絃寧と一緒に詰め終えてただ今休憩をしている。
「だけど、旦那様もすごいことするよね。一ヶ月前からホテルに泊まるなんて」
絃寧に言われて苦笑いをしながら「たしかに」と口に出した。
「侑埜くん、決めたことは覆さないから……それにほぼ隣に病院があるのに専属で産科医の方と看護師さん呼んじゃうくらいだし」
「確かにね、本当にお金持ちは違うなぁー……じゃあ、これ玄関に運んでくるね」