授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜
彼女が出て行くとお腹の中でポコポコポコ……と同じようなリズムで動いている。
たまにあるから心配になって先生に聞いたところ、しゃっくりをしているんだろうと言われて安心したのは最近のことだ。
お腹を撫でているとひょっこりと侑埜くんがのぞいて部屋に入っていた。
「史菜、準備出来た?」
「侑埜くん、大丈夫です。今、絃寧に荷物を持っていってもらったのであとは私が行くだけです」
「そう、タイミング良かったね。車、待たせているから行こうか」
侑埜さんに支えられながら、部屋を出ると荷物を積むのを手伝ってくれたらしい絃寧と天梨が玄関にいた。