授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜



「……何、笑ってるんだ?」

「思い出してました。ふふっ……だって探し出したなんて聞いたから出会った日のこと思い出すと笑えてしまって」

「あー……それは忘れてくれ」

「それに迎えに来てくださったプロポーズの言葉も、ふふっ……面白いですよね、今思えば。ムードもなんもないプロポーズだったなぁって」

「史菜は結構、辛辣だよね……もう、本当に」

「そんなことないですよ、侑埜さん。もう……」


 そう言った瞬間、ポコっと聞こえて赤ちゃんが蹴ったのが分かって、きっと私を味方してくれたと思いたい。

 櫻坂から抜けてホテルKARAHASHIへと到着した。

 先に侑埜くんが降りて私の座る側のドアを開けてくれていつもと変わらず手を差し出されてを取った。降りる時は支えられ楽に降りられた私は侑埜くんに完璧なエスコートをされながら、中に入った。




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