授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜



  ***

 
 ロビーにはいると、畔さんがチェックインをしてくれていたらしく顔パスのように受付を素通りをするとエレベーターホールに向かう。

 前はちゃんと見てなかったから新鮮で煌びやかだ。シャンデリアがきれいで床はピカピカしている。エレベーターに乗り込んで上昇すると照明が明るくなっていってテンションが上がっていくのが自分でも分かった。


「もうすぐ到着するよ」


 侑埜くんがそう言ってすぐに到着してエレベーターから降りた。

 今回彼が取った部屋はホテルの中でも最高級と言われているプレミアムスイートダブルルーム。
 四十一階にあるのだが、そのフロアを全て貸し切ったらしい……もう、凄すぎなんだけど。
 エレベーターから降りればすぐに従業員さんなのか迎えてくださった。


「いらっしゃいませ、お待ちしていました」

「出迎えありがとう。紹介するよ、妻の史菜だ」

「初めまして、唐橋史菜です。よろしくお願いします」


 侑埜くんは簡単に私を紹介すると、すぐに従業員さんたちの前を通り過ぎて部屋に向かった。


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