授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜


 それから数日。

 私がホテル内にいるから安心なのか侑埜くんは社長室でお仕事するようになった。


「奥様、こんにちは」

「こんにちは。長谷さん」


 この人は、侑埜くんがスカウトして来た助産師の資格を持っている看護師さんで私の体調管理と話し相手としていてくれる。同い年だから話しやすく、すぐに打ち解けた。とても優しくて素敵な女性だ。



「今日はいい天気ですし、太陽を浴びながらヨガでもしましょうか」

「はい。よろしくお願いします」


 私がそう言うと、長谷さんはヨガの準備をはじめた。

 マタニティヨガは気分転換と出産に必要な体力・筋力の維持、陣痛の間にリラックスできる呼吸法を身につけられて、産道を柔らかくできるというメリットがあるため最近は毎日の日課になった。

 ヨガで体をほぐした後は長谷さんにマッサージをしてもらう。

 してもらうことで腰痛のための腰、お尻、股関節に関連する筋肉、関節をほぐして行くと安産に繋がるらしいのだ。



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