授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜
「長谷さんにマッサージしてもらうようになって、痛かった場所とか凝ってだ肩とか腰が楽になってきたよ」
「良かったです、ありがとうございます」
「本当にありがとう……本当はね、ホテルの部屋で一人過ごすんじゃないかって思って寂しかったの」
初めに来た時は、侑埜くんがいてくれたけど屋敷にいた時のように絃寧たちもいなくてとても寂しかった。
なんだか、一人で残されたみたいだったから。
だからこそ、長谷さんが来てくれて楽しい。
「出産するまでは一緒にいますよ、それにこれからはそんな気持ちも忘れちゃいますよ」
「……え?」
「そろそろ来ると思います」
長谷さんがそう言うと部屋のインターフォンが鳴って入って来たのは侑埜くんだった。
「侑埜くん、どうされたんですか?」
「突然来てごめん。史菜にお客様だ、通していいかな?」
お客様?私に?私を訪ねてくる人なんているっけ……と考えていると侑埜くんに問われていたことを思い出して「はい、もちろん」と言った。
すると彼に促されて入って来たのは男性と女性で……久しぶりに会う両親だった。