授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜



  ***


 花火大会当日。

 私は早朝四時には目が覚めた……楽しみすぎてではない。


「いったぁ……!」


 足が攣ったためだ。

 これが数日続いている。つらい。


「史菜、大丈夫か?」

「ゆ、侑埜くん……っごめ」


 私が何かを言わなくても「謝ることないから」と言って足をさすってくれた。


「大丈夫? どう?」

「少し良くなったかも……ごめんね、また起こしちゃった」

「気にしないで。辛いのは史菜だから、俺は撫でてあげることしか出来ないし」

「そう言ってもらえると助かるけど……」



< 177 / 209 >

この作品をシェア

pagetop