授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜
***
花火大会当日。
私は早朝四時には目が覚めた……楽しみすぎてではない。
「いったぁ……!」
足が攣ったためだ。
これが数日続いている。つらい。
「史菜、大丈夫か?」
「ゆ、侑埜くん……っごめ」
私が何かを言わなくても「謝ることないから」と言って足をさすってくれた。
「大丈夫? どう?」
「少し良くなったかも……ごめんね、また起こしちゃった」
「気にしないで。辛いのは史菜だから、俺は撫でてあげることしか出来ないし」
「そう言ってもらえると助かるけど……」