授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜



 足が攣って真夜中に叫んでしまったり、寝返りができないから眠れなかったりして毎晩大変で……

 日中は日中で股関節や腰が痛いし子宮に圧迫されていて多分胃が苦しい。

 とにかくしんどい。

 だけど、この苦しみを感じながらももう少しで赤ちゃんに会えると思ったらしんどい気持ちも少しは和む。


「侑埜くん、ありがとう。もう大丈夫」

「うん、まだ、朝早いし寝れるならもう少し寝てよう」


 確かにまだ早いし、侑埜くんも花火本番の夜までは一応仕事があるから。

 数日前に花火大会に合わせて海外からの豪華客船が停泊している。そのお客様はホテルKARAHASHIに宿泊するので、今とても忙しい。

 それなのに彼は文句言わずさすってくれるので本当に出来た人だ。いい旦那代表なのでは?と思うくらいには完璧な人。
 社長なのに、必要あれば現場にも出る彼だからみんなが付いて来てくれるのだろうと思う。




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