授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜
それから知らぬ間に寝ていて起きたのは八時半。もう侑埜くんは出勤日済みだった。
「おはようございます、史菜さん」
「長谷さん……おはよう」
「よく寝られたようで安心しました。最近睡眠不足で眠そうでしたし」
あ、そういえばそうかも。今日はよく眠れた気がするしスッキリしてる気がする。
だけど、なんかお腹が張ってキューと痛くなったりするなぁと思うけどまだだと思う……きっと。
「何かあれば仰ってくださいね。少し散歩しましょうか」
「そうですね、行きます。歩きます」
このくらいならたまにあるし、大丈夫だと思い長谷さんには言わずフロアに出る。フロア内をいつものように歩いた。
窓から下を見ると花火大会の会場の準備なのか忙しそうにスタッフの方が忙しく動き回っているのが見えた。