授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜
大玉花火の競演に、ひと玉ひと玉丁寧に作られた花火数発が打ち揚げられ、一瞬夜空が昼間のように明るくなるほどだ。
「きれい……」
後半には温かみのある和火の炎の演出で言葉では表せられない感動した。なんだか、涙が出てきそうなほどに美しくて素晴らしかった。
花火の後はまたベッドに移り、楽な姿勢でゆっくりしていたが何故か腰痛がひどく骨盤や恥骨に痛みを感じるようになる。
なんか、昼間と違う?と思っているとお腹の中でなんだか弾けるようなプツンという感じがしてベッドから足を下ろす。
「侑埜くん。少しお手洗いに行ってきますね」
変だなと思い私はトイレに行こうと立ち上がった瞬間から、生暖かいような液体が流れた感じがした。
「どうした? 史菜――」
「侑埜くん、破水したかもしれない」