授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜
「あ――痛いっ」
痛いけど侑埜くんが背中をずっとさすってくれるからなんとか頑張れる。
それに、早く赤ちゃんに会いたい――そう、思った時。
子宮口は全開となり、気が遠くなるくらいの痛みが最大になった。
「もうすぐ赤ちゃんに会えますよ、頑張りましょうね!」
「……っ……」
助産師さんの合図でいきむと、赤ちゃんが下に降りているような感覚になる。身体が割れて砕けるんじゃないかと思った瞬間、光が見えたと同時に鳴き声が聞こえてきた。
「……おめでとうございます!」
ぼぅっとしてしまったけど、助産師さんが抱っこをして私の胸元に赤ちゃんが来た。