授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜
「ゆーとがね、また、ぐずってるよ」
「え?」
「おとーさんみたいなネクタイがいいって!」
え!?ネクタイ!?
「侑斗はどこにいるの?」
「おとーさんのとこにいるよ。おとーさんも困ってるの!」
蝶ネクタイをつけるのは衣装合わせの時に決めたことで、今どっちがいいか決めてるわけじゃない。
もしかして私が行った方がいいくらいなのかな?と思っていると部屋のドアがノックされる音がした。
「こんにちわ!」
そう言い現れたのは紬希ちゃんと優斗だった。
ぐずっていたはずの侑斗はご機嫌でニコニコして蝶ネクタイを付けていた。
「おくさま、きれい! お姫様みたい!」
「ありがとう、紬希ちゃん。紬希ちゃんも可愛いわ」
紬希ちゃんはふわふわの白い愛菜と同じドレスを着ていて頭にある花冠は色違いで黄色と白のをつけていて可愛い。
侑斗は紬希ちゃんと手を繋いでいてちゃんと蝶ネクタイをつけてくれていたことに安堵する。