授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜
《めちゃくちゃいい!きっと先輩もときめくって!》
「それはないよ。前とは違って立場も身分も違うんだもん」
《そんなの関係ないと思うけど、史菜は真面目だなー……あ、時間じゃない? 大丈夫?》
そう言われて私は時間を見る。
しまった……時間がもう来ていて急がなくては間に合わなくなってしまう!
「ごめん、もう時間だから行くね!」
《了解、じゃあ頑張ってね》
彼女の返事を聞いて私はショルダーバッグにスマホとハンカチに財布を入れると、部屋から出た。
そして待ち合わせ場所であるいつもは仕事をしているノースエリアの門に到着する。