授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜
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当日はいつもの格好でいいと言われたため、同じようなコーデにメイクをした。
それに迎えに行くからと言われて今は待っている最中だ。
すると、スマホがピコンっと通知音が鳴る。
【寮の駐車場に着いたよ】
トーク画面にそう表示されていたのを見て私は【今、行きます!】と打ち送信するとカバンを持ち外へ出た。
寮の駐車場に行くと車にもたれてスマホを弄る唐橋さんがいて様になるなぁと考えていれば彼がこちらを向いた。
「史菜ちゃん、おはよう」
「おはようございます」
唐橋さんがドアを開けて「どうぞ、乗って」と言い、私はいつものように助手席に乗り込んだ。
「いい天気になって良かったね」
「そうですね。ここ数日は、雨でしたもんね」
ここ三日ほど雨が続いていて昼休みも外で食べてないから唐橋さんとは会えていなかった。
「今日は会えて嬉しい。史菜ちゃんは今日も可愛いね」
「……ありがとうございます。唐橋さんも、今日もかっこいいですね」
「ありがとう、史菜ちゃん。……今日は今からはショッピングモールに行こうと思うんだけどいいかな?」
「はい。大丈夫です。お願いします」