授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜

第5話



一夜の出来事


 ――ふわふわ、ふわふわ。


「……あぁ、ありがとう。(ほとり)、助かった」
「いーよ、全然。じゃ、おやすみ」


 ――誰かが何か話してる。

 この声は、唐橋さん。だけど畔ってだれだったかな。聞いたことのある名前だと思いながら、目を開けた。


 だが、真上の天井はいつもの真っ白な天井じゃない。
 今見ている天井はアイボリーで、シャンデリアではないけどキラキラした高級感のある照明が付いている……ここはどこ?


「あ、史菜ちゃん。起きた?」

「唐橋さんっ、あの、ここはどこでしょう」

「ここはね、俺の部屋。あ、俺のって言っても、ここはホテルKARAHASHIの一室なんだけど」


 え、唐橋さんの部屋?ホテルKARAHASHI?情報が多過ぎてわけがわからない。



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