授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜
第7話
体調不良
帰宅して買ったものをテーブルの上に置く。
無事に帰って来たのに、まだドキドキしていた。深呼吸を数回して落ち着かせると、小さな紙袋から買って来たものを恐る恐る取り出した。
長方形の箱には【1分でわかる99%の正確率‼︎妊娠検査薬】と書かれていて見ているだけで動悸がした。
だってこれを試したら、数分でこれからの人生を含めていろいろ変わってしまうかもしれない。
もう一度深呼吸をすると、箱を持って開封した。その中にある取り扱い説明書と検査薬が入っているアルミ袋を取り出す。
取り扱い説明書を広げて見ると、製品の特徴や使用上での注意点、検査薬の各部の名称に使い方などがびっしり書かれていた。一通り、使い方を読んでアルミ袋を一つ持ってからトイレに向かった。
トイレに入り、棚に説明書を置いてアルミ袋からテストスティックを取り出した。
――プラスチック製で出来ている体温計のような形の中心には二つ『判定』と『終了』の小窓がある。その『終了』窓に線が出れば検査は終わり、『判定』窓に線が何もなかったら【陰性】だが線が入っていたら【陽性】となる……らしい。
「はぁ……」
テストスティックのキャップを外し、説明書の書かれている通りに採尿チップにかけてからキャップをした。それを平面の棚に置く。
「えっと、三分くらい待つ……か」
私はトイレの蓋を閉めてそこに椅子みたいに座った。