授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜
***
「滝脇史菜さん、ね。私は、産婦人科医の芦田です。よろしくお願いします」
三十分ほどで呼ばれて私は診察室に入った。担当してくださったのは、女医さんだった。
芦田先生は、問診をすると尿検査の案内をしてくださって私は検査用トイレに行って提出した。次に内診と超音波検査をしてもらった。
「検査、お疲れ様でした。妊娠されています、現在は妊娠八週目に入ったところですね」
八週目……やっぱり妊娠してたんだ。赤ちゃんが、私のお腹にいるのね。
「これが胎嚢で、頭と胴体ね。それでこれが手足。この点滅してるのわかりますか?」
「は、はい」
「これが拍動です。赤ちゃんの心臓が動いている証拠ですね」