授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜

 
 診察室から出てすぐの場所に、椿谷さんは待っていてくれていた。


「……どうだった?」

「はい。赤ちゃんいました。八週目だと言われました」

「そっか、良かった。……産むのよね?」

「はい、産みます」


 私は芦田先生にも言ったことをもう一度言うと「おめでとう」とお祝いの言葉をくれた。



「……ありがとうございます」

「体調はどう? さっきと変わらない?」

「あ、体調なぜか良くなったかもです……なんでだろう」

「赤ちゃんいるって分かって安心したんじゃない? そうだ、ホテルの社長さんに話してあげないとだね」


 ホテルの社長さん……って侑埜さんのこと?椿谷さんがなんで知ってるの!?


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