授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜
「史菜ちゃんが少しでも楽になるといいなって……何か飲み物作るね、待ってて」
「えっ」
侑埜さんはキッチンに行くと、何かを切る音がして飲み物って言っていたのに何で切る音が?と不思議だったけどしばらくしてグラスを持った彼がやってきた。
「炭酸がいいって聞いて、炭酸メーカー買ったんだよね。それで、生姜が身体を温めて吐き気を軽減させるらしいから生姜シロップ作って入れてみた」
「え、炭酸メーカー? それに生姜シロップ作ったって……侑埜さんが?」
「うん。このサイト見つけて載ってて」
そう言いながらスマホの画面を私に見せた。
そこには【パパのためのレシピ集 〜悪阻の妊婦さんにオススメ〜】と書かれているレシピブログがあった。
「これも、レシピ見て作ったんだよ。炭酸を買うよりメーカーで作った方がいいし、生姜シロップもいろいろ使えそうだからね。レモンは少し絞って入れたんだ」
「私のためにありがとうございます」
「俺は悪阻を変わること出来ないから、少しでも軽減するならいいなって。あ、あと昼もご飯作ってるからね一緒に食べよ」
「お昼も?」
「うん。食べられてないって聞いたから」
確かに話をした気がする……でも、こんなに調べてくれるなんて思わなかったからとても嬉しかった。