授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜
それから少しだけ寝てしまって起きたのは十四時過ぎだった。
あ、昼ごはん……!!作ってくれてるって言っていたのに!
「おはよ、史菜ちゃん。よく寝れた?」
「は、はい……すみません、寝ちゃって」
「ううん。お腹空いてない?」
「……空きました」
「なら、食べよ。準備するね」
侑埜さんはまたキッチンに行くと、作り置きのものを盛り付け始めた。
それをトレーに乗せるとこちらに来た。
「……お待たせ〜! いっぱいあるけど、食べられるだけ食べてね」
そこには一口ずつの料理が小鉢に盛られていた。
「これが山芋とオクラのポン酢ぶっかけ。山芋とオクラ、ミョウガと大葉をポン酢で和えたものだよ。こっちが、紫蘇で和えただけだけど無限キャベツ。それでこれは豆腐の出汁あんかけをかけたものだよ」
「これ、全部作ってくださったんですか?」
「食べられた方がいいだろう? だから、少しでも食べられた方がいいからね」
テーブルに一つずつ並べてもらい、スプーンを渡された。