授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜




 それから侑埜さんが作ってくれた料理のおかげで少しずつ体調が良くなってきてピークは過ぎた気がする。

 少しだけお腹の膨らみがわかるようになり妊娠四ヶ月に入ったばかりだ。


「じゃあ、史菜ちゃん。仕事行ってくる。検診、気をつけて」

「はい。ありがとうございます」

「……じゃあ行ってくる」


 侑埜さんを見送ると、私は少しずつ準備を始める。

 検診のために母子手帳や公費助成チケット、診察券、健康保険証、お薬手帳をショルダーバッグで母子手帳ケースに入れた。

 ゆったりしているパステルピンクの小花柄のワンピースと黒のレギンスを履いてから部屋を出た。




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