授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜
「あの、店長さん。言っておくことがあって……私、妊婦なんです」
「……えっ! 妊婦さん?」
「はい。だけどもう悪阻もピーク過ぎて働くことは出来ます! どうかよろしくお願いします!」
私は頭を下げた。ここが最後の希望だから、どうか……!
「妊婦さんなのは大丈夫だよ。住み込みも大丈夫。だけど、ここから近くの産科クリニックまでは遠いけど大丈夫?」
「えっ、あ、まだ産科まで調べてなくて……まずは仕事を探してからって」
「あ、そうなの? 今はどこに住んでる?」
「インターネットカフェにいます」
「え! インターネット!? それは大変じゃないか……今からここに住みなさい。娘と一緒に荷物を取って来なさい、ついでにスマホの契約も」
店長さんは「うん、早い方がいい!」と言うと、さっきの店員さんにそれを伝えると今から行くことになった。